スケジュールを「管理しない」ための手帳術
年々手帳が売り場に並ぶ時期が早まっている感じがしますが、私も既に来年の手帳を手に入れました。
いつ頃から手帳を使うようになったのだろう、既に中学生のときには使っていた気がします。これまで使ってきたのは、ここ2、3年のバインダータイプの革の手帳以外は全て高橋書店の市販のものを使ってきました。本屋さんで大量に並んでいるものです。
(左:現在使用のバインダーのシステム手帳、右:来年使用予定のマンスリー手帳)
以前、高橋書店の手帳は如何にも日本製!という質の良い用紙や美しい印字・印刷、そして無駄のないシンプルな設計が大好きでずっと使っていました。ミニマムな感じが飽きず、マンスリータイプを一番たくさん使っていました。
今はバインダータイプのシステム手帳を使っています。実はこれ、もともと父親が使っていたものでした。意外と見かけない品のある深いグリーンが素敵で、父とお揃いで自分にも買ってもらったのです。
この中にはマンスリータイプのリフィルと、見開き一週間の24時間バーチカルのウィークリータイプのリフィルが入っています。あとは横罫線と白紙のメモリフィルが少しずつ。
(左:来年使用予定、右:現在使用中)
父とお揃いで買ってもらって物自体もとても気に入って使っていたのですが、以下の理由から、来年からは高橋書店のマンスリータイプのうっす〜いものに回帰します。
- やっぱり重いし嵩張る。
- 普段荷物が多いので、バッグの中で他の荷物にあたって傷みが早い。
- バーチカルのウィークリーリフィルを生かせていない。
- 書くときにリングが手に当たる。
上の1、2はそのままなのですが、毎日のことだから、ストレスフリーで持ち歩きたいですし、可愛いコンパクトサイズのバッグだとこの手帳を入れるのが厳しい。仕事の時はPCやその電源、Wi-Fiとか、資料などが大量に入ったバッグに入れるので、以前から同じ物を使っている父の手帳の方がきれい(*_*)
で、私にとって「やっぱり…」な挫折だったのが3番目の、バーチカルのリフィルを生かせていないっていうところ。
基本的に予定はマンスリーの方に全て書き込んでおり、バーチカルの方は予定が立て込んでいる時や、自分の予定を時間割みたいに管理したい時、記録したい時にちょこちょこ使っていただけでした。なんとかしてこれを活用して時間管理に役立てよう!とは思っていたものの、使いこなせなかったのです。自己管理に資するため、というのがいつのまにか手帳に書き込むことが主目的になり、むしろ手帳に振り回されてしまって…
実はここ最近のバインダータイプの手帳と市販の高橋書店の手帳以外にも私はこれまで、web上でのスケジュール管理(gmailのカレンダーやRemember The Milkなど)やらスマホアプリのカレンダー・タスクリストやら、果ては自分好みにExcelを加工したファイルを使ったり、それを印刷してリフィルを作ったり、ありとあらゆることをやってきたのでした。
しかし、手をかければかけるほど手帳やスケジュールの使いこなし・他のアプリケーションとの同期の問題やカスタマイズに振り回されてしまって膨大な時間を取られていたのです。
どうやったら上手く使いこなせるのか、どうやったら効果的・効率的に自己管理できるのかーーーー
で、最終的に行き着いた答えが、
「管理しなければならないほど
予定を埋め、タスクを溜めてはならない」
というものでした。
そもそも、今の私はバーチカルで管理しないといけないくらい忘れちゃうほど仕事埋まってるとかってあまりないです。仕事は大量にあるけど、時系列で並べるようなものでも、書き出すような性質のものでもない。大体何やるかなんて書かなくても覚えているし、分かります。タスクを管理するなら大判の付箋に書いて手帳の内側に貼っておけば十分。定期的に終わったもの・残ったもののアップデート版を新しい付箋に書き直せばよいです。もうちょっと大きな人生の中目標、大目標的みたいなものは、来年からお休みする予定のバインダーの中のメモリフィルに記録しておこうかなって思っています。
そもそも予定が埋まるほどタスクが残ってるっていうのは、都度処理しないからなんだとよなぁ…、と自分の手帳の紙面を見て反省します。
予定はマンスリーの1日のマスに入るだけ。予定が埋まって安心や満足を覚えるのでなく、あえて日々のバッファーの部分を残して、自分にとって本当に大切なことに時間を使いたいです。
そして、手帳に残る「To Do」を無くすために、すぐにタスクは片付ける。手帳に書かないと覚えられないほどの予定は詰め込まない。
毎年、思ったように手帳を使いこなせていなくてストレスに感じている方へ。
今年は思い切って手帳で管理することを放棄して目の前の今あることに集中し、日々を手帳で管理しなくても済むようにシンプルな生活を目指してみてはいかがでしょうか。
バーチカルの手帳への憧れと挫折を幾度となく味わった筆者からの一提言でした(・ω・)